聖なる牛の最古の寺院 プリア・コー【ロリュオス遺跡群 2009/1/30】 [旅行記]
アンコールワット旅行記はロリュオス遺跡群の続き。
ロレイ遺跡から、国道6号を南に渡り、
同じ雰囲気を醸し出す寺院の遺跡へと向かいます。
その名はプリア・コー。
879年設立でアンコール遺跡中で最古の寺院と
言われる場所です。
ロリュオスに王都を造営し始めたインドラヴァルマン一世が
祖先のために築いたといわれ、基壇上に6基の祠堂が
並んでいます。
やはり、息子の作ったロレイ寺院と通じるところがありますね。
東塔門から境内へ。
崩れた石材の中にある、この岩が王専用の場所だったと
説明を聞きましたが、既にいろんな人々に踏まれ、
そして割れてしまっている今ではそんな特別な
印象を受けることは出来ません。
同じ構成を意識しながらも、4基しか祠堂がない
ロレイと違って、ここプリア・コーには6基の祠堂が
並びます。
真ん中の中央祠堂が少し大きくて先王が祀られていた
ところ。
それに比べて左右の祠堂は一回り小さいです。
ここも基本は赤レンガ造り。
そして細かい彫刻部には砂岩が用いられています。
そして更には漆喰に覆われていたんだとか。
今では、ところどころの彫刻の上にその白い物が
残っているだけですが、かつては全体が白かった
ということなんですね。
そう思うと、ちょっとイメージも変わります。
ここも現在修復中。
新しい材料を使いながらも、昔からの風合いも
残しながらと試行錯誤。
欠けた石材も補います。
祠堂の中にはヨニが残っていたりしますが、
あまり綺麗ではありません。
国会議員が宝物を持って行ったとか、
かつてタイ軍が攻めてきた時に持って行ったとか、
愚痴愚痴とガイドさんが教えてくれます。
権力者と隣国嫌いは万国共通だと思いますが、
このガイドさんはちょっと度が過ぎています。
こっちがウザイと思ってひくくらい、言い続けていました。
ちなみに、このプリア・コーという名前は
「聖なる牛」という意味で聖牛ナンディンに由来します。
ナンディンはシヴァ神の乗り物なんですね。
なので、基壇の前に3体の牛の像が並んでます。
しっかり磨り減っちゃっていましたが。
基壇の南東部に、改修中の建物があり、
なんだろうと気になりました。
気になるので行ってみると、
果たして、そこは火葬場の窯だということでした。
陶磁器を焼いた窯説もあるそうですが、
この窯の中にも入れるし、ちょっと変な気分。
千年以上も前に、王がここで荼毘に付されていたかも
知れないんだよななんて、思いながら。
続いて、ピラミッド型の遺跡、バコンに向かいます。
旅行全体のまとめ記事はこちら↓。
・2009春節 アンコールワット3泊5日の旅
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