中秋節 九寨溝・黄龍の旅 2008/9/15 その３

無事にカンボジアから帰ってきました。
プノンペンの空港で乗り継ぎ便のチェックイン
カウンターがなかなか開かず、1時間も並んで
待たされたのにはくたびれましたけど。

アンコールワットのことも書きたいですが、
休み前からの黄龍のことを先に書き上げます。

ここからの続きです。

どうやら俺らよりガイドさんが高山病にかかってしまったよう。
早く戻りたい彼は途中の説明を一切せず、ひたすら
下山を急いで歩きます。流れから離れたショートカットの
コースを歩く始末。
仕方がないので、自分たちでちょっと戻ったりして、
気になるところを目に焼き付けます。

蓮台飛爆

遊園地とかで、滝を作ったら樹脂でこんな風景を
作るかもしれませんが、これは天然。
水中に含まれる石灰分が堆積し、まるでつくりもの
のような滝を作り出しています。

黄色い石灰岩と青い池が多いここ
黄龍ですが、流れのよどんだところでは
こんな緑っぽい池も中にはあります。

でも、その向こう側。流れの急なところは
ほかと同じ鮮やかな青色をしています。

飛爆流輝

その流れの下には飛爆流輝。
前日の九寨溝の瀑布のスケールには及びませんが、
幾条もの糸のような流れの滝です。

飛瀑流輝　【黄龍】

迎賓彩池

そして、黄龍最後の彩池。
入口から言うと、最初の彩池が姿を現します。
その名も迎賓彩池。

黄龍を訪れた観光客を最初にもてなす池です。

迎賓彩池 【黄龍】

ここからもう少し遊歩道を歩いたら黄龍入口です。

入口の近くには仮設の郵便局があって、
黄龍の消印を押した郵便物が発送できます。
入場券が絵葉書になっているので、
上海の住所を書いて、送ってみたんですが・・・。
届いたのはなんと2週間後でした。
恐るべし、中国の郵便事情。

入口近くのホテルのレストランで遅い昼食。
完全に空腹のピークは過ぎていましたけどね。

昼食を終えて、車で空港へ。
途中、羊の群れがお見送りしてくれました。

また、4000メートル級の山を越えて戻った
はずですが、すっかり眠りに落ちていて、
気がついたら空港間近でした。

チベット族の集落を横目に見ながら、
空港に到着です。

空港に着いたら、チェックイン開始まで少し時間がありました。
なので、ロビーにあったコインマッサージ機で
疲れを癒して待ちます。
なんせ、二日間山道を歩きっぱなしだったからね。
酸素バーもありましたが、そこまで必要としていなかったので、
そっちはパス。

チェックインを済ませて出発ロビーに入ると、
そこの空気がどこかで嗅いだことのある麻辣な
香りがします。
よく見てみると、お土産屋さんに山積みになった
山椒の実。道理で匂うはずだ。

隣りの売店をのぞいてみると、そこは
パンダだらけ。
改めて、四川省にいるんだなと実感です。

帰りも成都経由です。
ここで、トラブル発生です。
乗り継ぎのセキュリティーチェックを受けたところで、
ヨメが持っていた使い捨てカイロが金属探知で
引っかかります。
そりゃそうですね。砂鉄ですからね。

困ったのが、係員が使い捨てカイロをなんだか
知らなかったということ。
急いで辞書で調べてみたけど、懐炉を中国語読みに
しただけの訳で、係員にはわかってくれない。
上海とかだと、コンビニで売ってるんだけどね。
この時は北京オリンピックが終わったばかりで、
まだパラリンピックが行われているところだったので、
セキュリティ検査のレベルが高かったんですよね。
「酸化鉄を化学反応させて、暖かくするもんだ」
なんて、言っても、不審がられるのも嫌だし困った困った。
不要だから、捨てると言っても駄目だって言うし。

気がつけば、そこの責任者っぽい人もやってくる。
俺も助太刀しながら、改めて説明。
九寨溝と黄龍を旅行してきて、寒かったから持っている。
問題があるなら、ここで捨てていくから、通してくれ。
・・・。
同じような話を英語とたどたどしい中国語で延々と。
しまいに俺も切れてきて、大声で英語でまくし立てて
やったら、捨てていくならOKって言って、やっと
通してくれました。ふぅ。

乗り継ぎ待ちの時間が長いなと思っていたんですが、
荷物が出てくるのも遅かったし、なんだかんだで、
時間が過ぎていきました。

そして、上海航空で無事に上海着。
3日間の旅が終わりました。

2008年から始まった中国の3連休制度。
きついですが、その気になれば上海から2泊3日で
九寨溝と黄龍を旅することが出来ることがわかりました。
同じ秋でも国慶節だと激混みだろうから、この中秋節は
いい狙い目です。
でも、2009年はカレンダーの都合で、国慶節と中秋節が
合体して8連休になっちゃうんだけどね。

二日酔いに始まり、雨と空港でのトラブルにも
見舞われましたが、やはり世界遺産に登録されている
九寨溝と黄龍の旅は心に残るものとなりました。
開発が進む前に、皆さんもぜひ訪れることをおすすめします。

【リアルタイムの日記】
・今日は黄龍
・ふたたび成都

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タグ：中国 四川 九寨溝 黄龍 世界遺産