阿Q正伝・狂人日記 [読書記]
旅行記もなかなか書けていませんでしたが、
読書記もたまってますね。
今年になってから、飛行機も結構乗ってるので、
それなりに本を読んでいますが。
まずはこの本から。
去年、魯迅公園だとか魯迅博物館に行って以来、
読まなきゃと思っていた魯迅。
国慶節で日本に帰ったときに、ヨメが買ってきていました。
魯迅の最初の作品集である『吶喊』(とっかん)をそのまま
再現した短編集。
冒頭の「自序」を含めて15作品が収められています。
中国近代文学の父と呼ばれる魯迅が、20世紀初頭、
清代末期から中華民国の時代までの、中国人民の
苦悩を皮肉も交えて描いています。
どこかで感じたことのある雰囲気だなと思ったら、
日本の明治の文豪、夏目漱石と会い通じるところが
あるように思えます。
古い価値観と新しい価値観の狭間の中で揺れ動き、
世を憂う心。
代表作である「阿Q正伝」だとかは入っているのですが、
日本にもゆかりの深い「藤野先生」は収録されていません。
別の文庫には入っているみたいですが。
機会があったら、読んでみたいですね。
タグ:魯迅
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