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西太后の愛した頤和園 2008/4/5 その1 [旅行記(中国編)]

それでは、やっと北京旅行の2日目です。
ここからの続きです。

2日目の行程は午前に頤和園、午後に万里の長城と
世界遺産2本立てです。

頤和園といえば、名古屋にもある中華料理屋の
頤和園を思い出します。移転前はよくランチに利用したけど、
なかなか料理が出てこなくて、いらいらして待ったっけ。
もちろんこちらの頤和園が本家本元で、ここから名前をとって、
つけてるんですよね。

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今日もまた、昨日と同じガイドさんの案内で観光。
昨日同様に朝からたくさんの人でごった返す天安門広場前を
通り抜けて、北京市内北西部へ向かう。
西三環路を北に抜け、着いたところが、目的地、頤和園。
さすがに3連休の中日とあって、激込みでした。

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東側にある、東宮門が正門。
ここから、入ります。

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東宮門を入ると、更にもう一つ門があります。
その門が仁寿門。

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その仁寿門の前には西遊記の孫悟空と猪八戒風の
奇岩が並んでいたりします。
そう思って見ると、猿と豚に見えてきたでしょ。

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仁寿門を入るとあるのが、仁寿殿。
ここが光緒帝や西太后が政務を行った場所。

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この中の宝座の後ろの鏡にはさまざまな字体の
「寿」という漢字が描かれています。その数、
なんと226。そんなに字体があるんだっていう
驚きもしてきます。

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仁寿殿を裏に抜けると、そこに広がるのが昆明湖。
杭州の西湖をモチーフにして造成されていたもの。
柳の木に囲まれた湖畔の雰囲気は確かに、杭州に
通じるものがある。
ちなみに、この湖を掘って出てきた土砂で、仏香閣の
そびえたつ、万寿山が築かれている。

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昆明湖畔に建つのが玉瀾堂。
西太后と対立した光緒帝が10年間にも渡って、
軟禁された場所がここ。
奇しくも、英仏連合軍に破壊されて、再建したのが
他ならぬ光緒帝自身。
冬の間は中南海に移されたものの、ここにて失意の
日々をすごす。

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玉瀾堂に隣接するのが宣芸館。
光緒帝の皇后隆裕の住居で、最初は玉瀾堂と
通じていたが、軟禁後は隔絶された。

庭では木蓮が綺麗に咲いていて、歴史のどろどろとした
一面を忘れさせてくれる。

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頤和園には観劇好きの西太后のための
劇場ももちろんあります。

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それが徳和園。3階建ての大戯楼がそびえます。

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次に進むと楽寿堂。
ここが西太后の居室です。

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堂の前には光緒年間製なる刻印の入った
鹿の銅像があります。

でも、よく見ると、並んでいるのは鹿だけじゃなくて、
他に鶴と大きな甕。

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どんな意味があるでしょうか。
鹿、鶴、大瓶。鹿鶴大瓶。
中国語読みで、「りゅー・ふー・だーぴん」となります。
すなわち、それが同じ読みの「六和太平」という
言葉につながり、世界平和の象徴なんだそうです。

悪女として名高い西太后は世界平和を願っていたのか、
それとも、自身だけの安泰を願っていたのか。

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昆明湖北側に回ると長さ728メートルの
長廊が続きます。
中国の長廊ではよくありますが、ここの長廊には
約8000枚もの絵が描かれています。
題材は自然のものだったり、中国の物語だったり。

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三国志の一幕だとか、

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西遊記の一幕だとか。

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長廊を進んでいくと、右手の山の中に見えてくるのが
仏香閣。かつて乾隆帝が8階建てで築いたものを、
再建させたもの。
3階建てのこの仏香閣が頤和園の一つのシンボルになっている。

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長廊の真ん中にある排雲殿の両脇から、
114段の階段を上って仏香閣にたどり着く。
今回は別料金もいるので、コースに入っていなかったけど、
北京再訪の際には是非上ってみたいところです。

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ところで、北京のトイレというと、どんなイメージを
お持ちですか。
昔はニーハオ便所と言われ、仕切りもなくて、
汚いトイレが北京のイメージでしたが、最近は
オリンピックに向けてそのイメージ払拭に動いています。
その一つの試みがトイレの星評価。
清潔度を星で表して、最高が四つ星。
ここ頤和園のトイレも四つ星です。

入った実感は・・・。
日本の高速のサービスエリアのトイレレベルかな
っていうのが俺の感想。
確かに、それなりに綺麗ですが、やっぱり、使う人たちの
心がけが伴わないと・・・。

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一歩前に進んでもらわないと、足元が濡れていて、
ちょっと不快です・・・。

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長廊を渡り終えたところに浮かぶ石の船が石舫。
アヘン戦争で英仏軍に焼き討ちにあった後、
海軍経費を流用してまで西洋風に立て直したので、
西太后の浪費の象徴のように言われたりする。

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北西の西宮門に抜ける手前にある宿雲櫓。
ここはかつて関羽の銀像が祀られていたけれど、
これも英仏軍に略奪。いまは位牌が祀られている。

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半壁橋を渡って、西宮門を経て、頤和園を後にする。

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現存する中国最大規模の皇帝庭園だけあって、
みどころ満載。
途中、どこも似たようなところばかりだななんて思ったりも
したんですが、蒼穹の昴を読み終えた今、
改めてじっくり見てみたいなと思う場所もたくさん。

郊外にあるので、交通アクセスがめんどくさいですが、
是非また訪れたいところです。

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 文庫

午前の観光はここまで。
午後は万里の長城観光です。

その前に腹ごしらえ。
昼食は八達嶺高速沿いにあるドライブインで。

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さすが北京ですね。
昼からではありますが、白酒が各テーブルに
置かれていました。
無料だってことなので、しっかり飲んじゃいましたけどね。

 

次の記事につづく。

頤和園


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