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紫禁城の歴史に思いをはせ 2008/4/4 その2 [旅行記(中国編)]

今週は送別会だったり出張者が多かったりで、
毎日飲んでばかり。グランパスでうれしいニュースも
あったりで、旅行記の続きが書けてませんでした。

今までのところはここです。まだ初日のつづきです。

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天安門をくぐると、故宮までの道の両サイドには
三大美女だとかの展示がいきなり並ぶ。
その中で、俺の目を引いたのは、明代からの大砲。

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こんなに並べられると、威圧感たっぷりです。

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数百メートル歩いて、午門に到着。
ここからが、故宮博物館です。

明代、清代の皇帝の居城、紫禁城。
中国四千年の歴史の髄がここに極まります。

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午門をくぐるとそこに待っているのが太和門。

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しかし、北京オリンピック前ということで、現在改修工事中。
なんだか、俺らが旅行に行くと、改装中っていうこと、
よくあるんだよな。

太和門を越えると、次にあるのが外朝三殿の一つ、
太和殿。って、ここも改修工事中です。

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ここが国家的式典が行われた場所。
ラストエンペラーなんかで、臣民がずらっと並んで
皇帝に三跪九叩しているのがここ。
(映画はもちろん別のロケ地ですが。)

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故宮の庭は基本的に石畳。
その石畳を見てみると、昔のままの石も残っていたり、
新しく補修されているところもあったり。

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古い石を見ると、宮廷時代の人たちもここを
通ったんだよなと思いを馳せてしまいました。

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太和殿の次にあるのが中和殿。
太和殿で大典が行われる前の、休憩所として
使われていたところだそうです。

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それなので、建物としての地位もそう高くなく、
屋根の上にいる、珍獣の数も7つ。
この数が多ければ多いほど、高貴な場所ってことだそうです。

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次の建物が保和殿。
かつては式典の前の着替えだとかに使われたそうですが、
清代では諸国からの賓客を招いた宴会だったり、
科挙の最終試験である殿試が行われたりもしました。

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そうなると、ここは中和殿よりは高貴な場所という
ことになり、屋根の上の珍獣の数は9個です。

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この保和殿の前に、いくつか水がめがありました。
紫禁城の建物は木造建築ばかりなので、
火事に備えて、要所要所に置かれていたと言うことです。

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今ではすっかり鈍い色になっていますが、
かつては金箔に覆われていたそうです。
その金箔は清代末期に英仏軍が略奪に入ってときに
引っ剥がされたそうですが。

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保和殿の裏側、北側には大石雕と呼ばれる
大きな石のレリーフがある。
中央は御道と呼ばれ、皇帝が輿に乗って、昇殿する時のみに
使われた。
200トンもの大きな石に龍の彫刻をしたもの。

でも、上の写真、よく見てください。
そんな国家のお宝にも関わらず、ゴミが捨てられているんですよ。
そのレリーフの上に。
「お前の国の宝だろ!これ!」って思わず憤りを感じましたね。
ここにゴミ捨てても悪気を感じない中国人って・・・。

気を取り直して、先に進みます。

ここから先は内廷と呼ばれ、皇帝が日常業務を行ったり、
生活を行ったりする場所。それに対して、いろんな儀式を
行った太和殿なんかは外朝と呼ばれます。

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ここ乾清門が内廷の正門。清代には、ここで
御門聴政が行われた。

この門の前には雌雄の獅子の像がある。

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雄の獅子が地球を意味する球を押さえ、
雌の獅子が子孫繁栄を願い、子獅子を押さえています。
ぱっと見では、児童虐待にも見えますが。

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乾清門を入ると中にあるのが乾清宮。
皇帝の寝室兼執務室です。

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玉座の上には「正大公明」の額が飾られている。
雍正帝が自分の後継者の名前を書いた紙を
この額の後ろに隠したという逸話も伝えられる。

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外朝と内廷で雰囲気が違うのは、
それぞれの建物にある額。
外朝のは漢字だけだったんだけど、内廷のには
満州族の女真文字が添えられている。
皇帝専用のエリアである内廷だけ、自分たちの言葉
である女真文字を書き加えたのかなと思っていたけれど、
実はそうでもないらしい。
本当は外朝も女真文字が添えられていたのを、1915年に
袁世凱が帝政宣布した時に、漢民族の王朝だと言うことを
誇示する為に順次書き換えていったものらしい。
結局、帝政を撤回したので、書き換えられたのは外朝だけ
っていうことなんだって。

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乾清宮の後ろには、交泰殿、坤寧宮と続きます。
ここは皇后の寝室があったりで、ガラス張りの
部屋をみんなが顔をくっつけて覗き込んでいます。
ガラスが脂まみれになっていても・・・。

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故宮の中のほかのいろんな建物が「故宮博物館」の
一部として、利用公開されています。
中には「珍宝館」として別料金がとられるところもあります。
気になっていた、珍妃の井戸も珍宝館の中。
残念なから、今回はパスして、赤壁の先を進みます。

珍妃井

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  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 文庫

最後に内廷の奥の方にある御花園へ。
梅だか桃だか桜だかよく分かりませんが、
そんな感じの綺麗な花がたくさん咲いていました。

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でも、ここでも柵の中まで入って記念撮影する
中国人が多数。マナーがね・・・。

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御花園の中に奇岩を積み上げて作った、
小さな山がありました。その名は堆秀山。
重陽の節句(旧暦9月9日)にこの上の楼閣で
宴が催されていたところ。
纏足の足で、皇后とか昇るの大変だっただろうに。

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北側の出口が神武門。
向こうに見えるのが景山公園。
ここからの故宮の眺めがいいらしいですね。
今回はいけませんでしたが。

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ここまで来るのにざっと1時間半。
それでも、まだ見てないところがたくさんあるんだよな。
さすがに、紫禁城、故宮。

3月に出張で来た日本の上司に北京に行くなら蒼穹の昴を読めと
言われて人から借りたんだけど、結局時間がなくて読み始めたのが、
この旅行の時から。
清代末期が舞台の話だから、紫禁城の中のことが話題に
なっていて、あ、あそこだねってイメージしながら
読めているのが楽しい。

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

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  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10/15
  • メディア: 文庫


ガイドさんが、疲れましたか?と聞くので、はいと答えたら、
お茶でも飲みますか?っていう。
時間もありそうだったので、飲むと答えたら、
この後、お茶屋さんに連れて行かれました。
すなわち、お茶の実演販売所です。

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またまた長くなってしまったので、この続きは次の記事で。

故宮博物院

 

 


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