キングダム/見えざる敵 [映画観賞記]
上海-シンガポールは5時間のフライト。
映画はもう1本見れるんですね。
2本目はこちらです。
The Kingdom
(邦題: キングダム/見えざる敵)
(Yahoo!映画)
9.11以降の中東・サウジアラビア。外国人居留地で自爆テロが起こる。
その事件の捜査の為に現場に乗り込んでいった4人のFBI捜査官達が
繰り広げる社会派アクション。
LOVEアメリカの視点で見れば、勧善懲悪で面白いかもしれないけれど、
そうじゃない俺にとっては、ちょっと不愉快なストーリー。
いくらアメリカ人が殺されようが、そこはサウジアラビアの地。
なんでアメリカのFBIがしゃしゃり出るんだよっていうのが率直な感想。
4人は無事にアメリカに帰ったかもしれないけれど、周りのサウジ人は
みんな死んでしまったわけで、何だか後味も悪い。
仲間を殺されたFBI捜査官が口走った言葉は、
「あんな奴ら、皆殺しだ!」
でも、この報復の考え方って、ハンムラビ法典ですよ。
目には目を。歯には歯を。
西洋文化のの影響下にある日本だからこそ、その価値観が
正しいように思っていますが、イスラム文化にもその独自の
価値観があるわけで、そこを踏みにじる行為をするから、
反米テロが生まれるんですよね。
アメリカ人が下手にサウジに行ったから、無駄に死人が増えた。
これもまた事実。
この報復の連鎖を断つのは難しい。
これがこの映画のメッセージですかね。
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