北京の真ん中で世界平和を祈る 2008/6/8 その３

間にオリンピックだとか、韓国出張だとかが
挟まって、すっかり放置されていた6月の北京旅行記。
一応、最後まで書きますね。

ここからの続きです。

銀錠橋から、烟袋斜街を抜けて目の前にそびえ立つのが
鼓楼。そう、北京オリンピック開幕翌日に、殺人事件の
あったところです。このときはまさか、そんなことに
なるとは思っていなかったけどね。

鼓楼

この鼓楼は、その北にある鐘楼とともに、
明清代に鐘や太鼓で時を知らせていた楼閣。
中に入れるようになっていますが、今回は
外から眺めるだけです。

でも、失敗しました。
本当は鼓楼の西側の旧鼓楼大街を北上して、
鼓楼大街駅から地下鉄に乗るはずだったんですが、
鐘楼を見上げているうちに、胡同に
迷い込んでしまいました。
ちょっと寄り道して、見に来たつもりが、逆向きに
進んじゃったみたいなんですよね・・・。

とりあえず、北に向かえば何とかなる。
そして、次に行きたいところが東のほうだからって、
北向きが行き止まりになったら東に曲がって
胡同の中をさまよいました。
でも、これが失敗でしたね。
素直に西に行けばよかったんですね・・・。

おかげで、地下鉄の1区間分余分に歩く羽目に
なりました。ただでさえ、昼飯抜きで、炎天下で
疲れてるのにさ。

でも、この途中で面白い風景も目にしました。

なんだか公安の施設っぽいところに、
「権＞法」の落書き。
この「権」は権力をさすのか、それとも権利をさすのか。
なんだか意味深な落書きです。

なんとかたどり着いた安定門駅から1駅だけ地下鉄に乗って、
雍和宮に到着。
後で気がついたけど、ここまで来たら、最後まで
歩いて行ったほうが早かったかも知れないんだけれども。

雍和宮は北京最大のチベット仏教（ラマ教）の寺院。
かつては皇帝の邸宅だったものを
乾隆帝の時に寺院にしたところ。

瑠璃牌楼がありますが、かつては金絲楠木の柱
だったものを日本軍が持ち去ったという過去も
あるらしいです。

参道は緑あふれ厳かな感じ。
時間があればよかったんだけど、閉館時間が
しまっていたので、急いでここを通る。

昭泰門

天王殿（雍和門）

四位碑亭

雍和宮殿

雍和宮殿前には蝋燭や線香を点すための炎が。
おりしも、北京オリンピックでは「聖火」も話題になりました。
この炎を前に、どんなことを祈り捧げるのか。
やっぱりここではチベット仏教の信念である
世界平和を祈ります。

※上の写真の女性は無関係です。あしからず。

雍和宮（ラマ寺院）

雍和宮の近くにはまだまだ観光スポットがあります。
儒教の影響を受けた中華圏の国ならばどこにでもある
孔子廟。北京にももちろんあります。
国子監街を少し入ればそこが北京孔廟。

途中の路地の壁にはいろんな人の名前と
金額を書いた紙が張り出されていました。

何だと思ったら、四川大地震への義捐金の
一覧でした。
そうなんだよね。中国って何でも公表するんだよね。
それで、金額が少なかったら後で文句言われるんだよ。

おっと、脱線してしまいました。

そうこうしていると孔廟の正門まで到着。

なんですが、残念。
ちょうど俺がついた時に閉門。
上海の孔子廟も行っていないのに、北京に来るには
まだ早いってことなのかなぁ。

仕方がないので、門の隙間から中をのぞいてみました。

門の外から見える建物も記念撮影です。

隣にある科挙試験場だった国子監は閉まるのが
30分遅いので入れたかもしれないけれど、
このときはそんなことを思いつくような余裕もなし。

ホントは東直門まで出てからバスで空港まで行こうかと
思っていたんですが、歩き疲れと、孔廟に入れなかった
徒労感があったので、タクシーで空港へ向かいました。

孔廟

で、早めに空港に着いたら、またまたトラブル発生。
なんと、俺の予約していたフライトがキャンセルになっていました。

北京－上海のフライトはたくさんあるので、同じ航空会社の
次のフライトに振り返られていたんですが、2時間半待ち。

うーん。どっと疲れが出てきましたよ。また。
空腹感も出てくるし。

まずは空港でラーメンを食べて、それから
足マッサージを1時間。
上海に帰ってからマッサージに行こうと思っていたから、
まあ良しとしましょうか。ちょっと高いのが玉に瑕だけど。

こうやって、歩きまくった北京の旅は終わりました。
久々の一人旅で自由気ままに歩きまわれたのは
よかったんだけど、行き当たりばったり過ぎて、
迷ったりして。
それはそれで、楽しかったりもするんだけど。

次の北京はいよいよオリンピック本番。
事前旅行の成果があったかどうか・・・。

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