男子サッカー3日目 日本vsオランダ 8/13 [北京オリンピック]
結果はみんな知ってるし、今更ではありますが、
デジカメで取った写真の紹介を中心に試合を
振り返ってみます。
男子サッカー 予選B組 第3戦 @瀋陽
日本代表 0-1 オランダ代表
シボン(後半28=PK)
上海市内の地下鉄とリニアモーターカーの
セキュリティチェックでカバンの中身まで調べられ、
空港到着予定時刻を大幅に遅れて到着。
あわや飛行機に乗り遅れるかっていうところでしたが、
なんとかお姉さんが乗せてくれました。
でも、これがけちのつき始めたったんですね。
瀋陽ではスタジアム入場の際に、何度もセキュリティチェック。
関係ないところでも、お前は何人だと聞かれ、日本人だと
答えるとカバンを開けろといわれる始末。
日の丸の大きさを測られて、ヨメは関係ないのに本を没収
されそうになるし。よほど日本人に嫌がらせしたいんだね。
閑話休題。
両サイドバックの内田と安田が負傷欠場のこの試合。
右に長友が入り、左に森重、そして空いたCBに吉田麻也が
入って水元と組むというディフェンスライン。
フィールドプレーヤーで唯一2試合出場がなかった麻也。
このオランダとの第3戦で出場です。
欠場で回ってきた消極的な起用なのか、
それともオランダの高さ対策としての積極的な起用なのか。
とにもかくにも背番号3吉田麻也が左胸に
日の丸をつけて堂々と入場です。
俺もなんだかわが子を見守るような気分で
マヤばっかり見ていたりして。
やっぱり、自分のチームから代表選手が出るってのは
いいもんですね。
キックオフ前、初出場となるマヤの周りに西川、水元、森重と
集まって、叱咤激励の声がかかります。
そして、いよいよキックオフ。
マヤはオランダ10番OA枠のシボンのマーク。
身長186cmとフィールドプレーヤーで一番背の高い
麻也ですが、2m近いシボン相手だと、まるで子供のようです。
でも、しっかり喰らいついて、相手に決定的なシーンを
作らせません。時々ドキッとするような場面はあったけどね。
もちろん、その高さは日本の攻撃の時にも活かされて、
セットプレーでは前線に上がっていきます。
もう少しで、先制ゴールだったのにね。惜しい。
もちろん、日本の攻撃での高さと言えば、
ナイジェリア戦で得点を挙げた背番号9番の豊田陽平。
この日も、体を張ってゴールを狙います。
前半終了間際にオランダに押し込まれたりしたけれど、
何とか無失点で前半終了。
それなりに、攻めてはいるんだけど、シュートが枠にいってない。
前日のなでしこと見比べるとなおさらそう思う。
高さでは負けるんだから、下手に外から放り込むだけじゃ
駄目なんだし、知恵を使わないとね。
エンドが変わって、後半開始。
勝たないと決勝トーナメントに進めないオランダの
猛攻で後半は始まります。
西川必死のセービング。
ドレンテのFKも枠外に外れてなんとか後半立ち上がりの
猛攻を絶えました。
ピンチの後にチャンスありとはまさしくこのこと。
後半10分からはしばらくは日本ペース。
豊田のシュート、森重のシュートと、
惜しいシーンが続きます。
本田はこの日は右足でもそれなりのボールを蹴っていました。
やぱり練習したのかな。
で、ここで少し脱線して本田のこと。
今大会、前2試合は右MF、この試合は左MFとして
起用されていた本田。
でも、ご存知の通り真ん中が大好きな彼です。
気がついたら、真ん中でボールを待ち、なかなか
ボールが来なかったら逆サイドまで顔を出す始末。
いや、これがチームの約束ごとだったらいいんです。
中盤のポジションチェンジを積極的にしろだとか、
サイドプレーヤーは真ん中を絞れっていう指示が
出ているのならば。
この前の代表合宿で、小川がグランパスでのピクシーからの
要求と代表での岡田監督の要求が違うって
言ってましたしね。
で、何がいいたいかと言うと、彼が真ん中に絞るがゆえに、
左サイドにスペースを作って、そこを攻めあがられる。
後から思い出したかのようにレイトチェックに行くから
ファールを取られる。失点も必然的だったとも思えます。
前2戦は右サイドで内田の前後運動になんとか助けられて
いたものの、ここで欠点が露呈したように思えます。
口よりもまずプレー。
でも、結局この時間帯にも得点を奪えませんでした。
本田のFKもGKにセーブされて、得点ならず。
そして、問題のPKのシーン。
ちょうど目の前でしたが、森重もぎりぎりでかわした後で、
実際手をかけてはいたのだから、PK取られても仕方ない
プレーだと思いますね。
自分の反省をせずに、審判のせいにしちゃいけないよ。
本田くん。
それにしても、オランダはうまいね。
PKもらったタイミングから、時間稼ぎ開始。
判定覆るわけもないのに、日本は抗議するし、オランダは
痛んだ選手を外に出したりで刻一刻と時間が過ぎていく。
こっち側のゴールだったので、でっかい声で
西川に声援を送り、セーブを期待しましたが・・・、
シボンの蹴ったコースはど真ん中。
さすが場数を踏んだOA枠。
西川の逆をついてゴールイン。
なんとか追いついて勝ち点1でも欲しい日本は
森本、香川そして李を投入。
交代して下がったのは本田。
この試合で活躍して欧州移籍市場へアピールしようと
もくろんでいたはずの彼ですが、これじゃ株を下げただけですね。
(って、だからって浦和ってのもナシだと思いますが・・・。)
終了間際、ゴール前混戦であわやという場面もありましたが、
それでもゴールラインを割らないのはチームに勢いが
ないからなのか。
最後のチャンスに賭けてボールを追う日本イレブンに
聞こえたのが試合終了を告げる笛。
これにて反町ジャパン終了。
3戦3敗。あげたゴールは1点のみ。
楽勝はもともとできないと思っていましたが、相手の
コンディションもそうよくなかっただけに、欲求不満の
残る結果となりました。
試合後のマヤを見てみると、しっかりオランダの選手と
ユニフォーム交換。
向こうから声をかけられていたっぽいので、
シボンを抑えていたプレーを認められてねだられたのか、
それとも、サイズが大きそうだからマヤに声をかけただけ
なのか。
もらったオランダのピーターズはそのままマヤの
ユニフォームを着ちゃって、すっかりお気に入りみたいです。
とりあえず、PK以外ではシボンに仕事をさせなかった麻也。
この試合を見たA代表の岡田監督も名前をあげていた
みたいだけど、よく頑張った。
1試合しか出れなかったということで、不満も残るだろうけど、
その気持ちを忘れずにグランパスに戻って上を目指してくれ。
そして、本田。
この日ばかりは背番号8のレプリカを着ていた俺は
恥ずかしかった。にもかかわらず、試合後にあの発言。
もう少し大人になれよと言いたくもなるけれど、
こんなやんちゃな奴らを抑えるOA枠を使わなかった反町さんの
負けかなとも思えたりもする。
グランパスでもビッグマウスだったけど、規律は守って
いたわけだし。秋田とか藤田に叱られながら。
まあ、結果は結果です。
もともと、谷間の世代と呼ばれ、本大会出場すら危ぶまれていた
彼らが予選を勝ち抜き、「北京」へ行ったわけです。
だからこそ、この3連敗は仕方ないと考えることもできます。
でも、彼らからホントに勝とうという気持ち。
それが十分感じられなかったよなと、やっぱり釈然と
しない気持ちもぬぐえないというのが今の正直な感想。
最後に、一言。シュートは枠に打て。
とりあえず今は、男子のふがいなさを忘れて、
なでしこの躍進を応援することにしておきます。
あっけない五輪敗退で、今日のリーグ戦はもう、戻ってきた五輪代表選手たちがさっそくスタメンやらベンチやらに顔を出していました。まだまだオリンピックは続いているのに・・・
現地での応援とレポート、ありがとうございます。本田くん、日本に戻らないとは思いますが、万が一レッズに入ったら応援なんてできません。
by パコ (2008-08-16 23:26)
>パコさん
五輪戦士たちには、北京での悔しさをバネに
成長していってもらいたいですよね。
by Teddy (2008-09-02 21:42)