変わり行く上海の街

上海の東西の大動脈、延安高架路。
その東の端、外灘出口が、先週末閉鎖されました。

 

 

ここのスロープを下りる時には、右に浦東の高層ビル群、
そして左に外灘のアンティークビル群を同時に眺められるという、
上海の隠れた名所だったんですが。

我々の仲間内でも、日本からの客人をアテンドする時、
用事もないのに、ここから下りて、両側の風景を楽しんで
もらったりするのも一つの定番になっていましたから。

 

でも、それもよしあしで、今回閉鎖になった理由としては、
「景色をみんなに返せ！」っていうことで、この景色を見に
車で渋滞が発生したり、高架で景観を損ねているっていう
声があるからだとか言われています。

 

うちの会社のスタッフは、このスロープを作ったのが、失脚した
前市長の時だから、その政治的な裏事情もあるんじゃないの
って言っていましたが、その真偽の程は分かりません。

 

 

22日の深夜に閉鎖になって、早速解体工事が始まっていると聞いたので、
見納めに先週末に行って来ました。
そうしたら、足場も組まれ、やってました。

そんなことだけは早いんだよな。この国は。
 

 

外灘の遊歩道には、このスロープの最後の姿を
写真に納めようと俺と同じことを考える人たちが、
ずらっと。やっぱりね。

 

ちなみに、スロープ撤去後、ここには地下車道も作られて、
中山東一路の渋滞緩和を図るらしい。
どうなることやら。

 

延安高架路　外灘出口「跡」

 
2月末から3月にかけて外灘での変化といえば、まだまだあります。
外灘の北の端、蘇州河に架かる外白渡橋も補修工事。
 

 
租界時代にかけられて、築100年を越えるこの橋。

なんと真ん中から二つに分けて、船にそのまま乗せて、
どこかのドックで補修されるそうです。

 

これまた、先週末にそのまま見に行ったんですが、
ここも名残惜しんでいる人がたくさんいましたね。

 

 
今度、このあたりに行ったときには、この姿はないんですね。
 

外白渡橋

 

外灘での改装工事と言えば、もう一つ。
去年の4月から改装工事で休業中の和平飯店。

 

 

ここでやっていた老年爵士楽団（オールド・ジャズ・バンド）は
どうしたんだろうって思っていたんですが、別のホテルで
やってるんですってね。
移転先は、上海体育館近くの華亭賓館。
移転先が知られていないのと、メンバーの高齢化で、
バンド存続の危機らしいです。

 

赴任の時に、日本の上司から一回は行くべきと
言われてきたので、今度、時間があるときに行ってみよう。
彼らがまだやっているうちに。

---

こんな日々変わり行く上海。
こうやってこのブログでもいろいろ書いてきましたが、

うちの近所だけでも、いろんな工事が進んでいます。

その様子を定点観測をして、変化の様子を記録に残す
別ブログを作ってみました。

 
上海定点観測
 

いろいろ文句を言っていますが、So-netブログのリニューアルで、
複数のブログを作れるっていうので、そのお試しでもあります。

何のブログかよく分からなく、なってきてるし。このブログ。
たまにはこっちも覗いてみてください。

 

タグ：上海

コメント 2

こんばんは！！初めまして！！
TBありがとうございます！！
上海の風物詩がどんどんとなくなってしまいますね！！
延安高架スロープは。。。私、好きだったんですけどね！！

by 上海わいわい (2008-03-02 01:15) 

＞上海わいわいさん
コメントありがとうございます。
新しい名所が作られると同時に、
今までの風物詩がどんどんなくなっていく。
なんだかはかなさも感じますね。

by Teddy (2008-03-04 02:56)