嘉峪関・敦煌シルクロードの旅 2010/8/14 万里の長城 [旅行記(中国編)]
日本代表監督も決まらないようなので、
敦煌旅行記を続けます。
前日の嘉峪関の街の様子はこちら。
リアルタイムの投稿はこちらです。
最初、タクシーの運転手との待ち合わせは6時だったんですが、
朝ごはんも食べられないし、バスの時間まで余裕が
あるっていうことで、7時半出発に変更。
実際、日の出は6時半過ぎでした。
タクシーの車窓から見える山々に、異国情緒を感じつつ、
20分弱で最初の目的地に到着です。
【懸壁長城】 入場料25元
ガイドブックには8時からって書いてありましたが、
7時50分で既におじさんはいて、先客も来てました。
ネットで見たら、6時くらいでも守衛のおじさんはいて、
起こして中に入れるんだってね。
あと、ガイドブックと違ったのは入場料。
持っていったのは07-08の地球の歩き方だったんですが、
そこに書いてあった入場料は21元。
まあ古いから変わっていたんでしょうね。
ここ懸壁長城は鉄壁を空に引っ掛けたように見えることから
その名前がつけられたもので、もともとは明代に築かれたもの。
最近になって、補修が進み、観光地化されている。
そういえば、関口知宏も来ていた場所。
観光地だといっても、ちょっと横に目をやると
墓も並んでいたりで、ハレとケが共存しています。
こんな急な階段を一歩一歩踏みしめて、てっぺんまで。
万里の長城といえば、北京郊外の八達嶺が有名ですが、
ここもこの急峻な様子で、西の八達嶺なんて呼ばれたりも
するそうです。
さあ、あとひとふんばり。
てっぺんからの景色は最高でした。
北側に見える山の尾根にも長城が連なるのが見えます。
河西回廊の平野の向こうに製鉄工場の煙突が
並んでいるのも見えます。
南側には更に峻険な山々。
祁連山脈。その先の青海省のチベットの山々が
目の前に広がります。
頂上の物見台を隣の岩に登って写真を撮っていると・・・、
いやいや。足元に注意ですよ。
ここら辺、いろいろ落し物がありました。
人間の。
ちょっと茶色いうん○が。
入り口ですれ違った彼のかなと思ったんですが、ねえ。
確かに、朝一に20分かけて登ってきて、ここで差し込まれたら、
仕方がないとは思うけど、場所を選んで欲しいよね。
もうちょっと、隅っこにするとかさ。
もう少しで、踏むところだったじゃん・・・。
そんな感じでハイになって、物見台に上ってみました。
この棒に日の丸くくりつけたらニュースになるかな
なんて思ったりもしましたが、やめておきました。
そもそも、日の丸なんて持ち歩いていなかったですけど。
かつては西域から辺境人が攻めてきたら、
ここで烽火が上げられていたんでしょうね。
てっぺんを満喫したら、今度は下ります。
同じ場所ですが、やっぱり向きが違うと雰囲気変わりますね。
よく見ると、長城の内側にはこんな壕の跡もありました。
北側の長城の脇には羊だか駱駝だかの置物が
並んでいるみたいですね。
運転手との約束の時間が過ぎてしまったので、
急いで下まで降ります。
これが麓の長城の壁。
さすがにこの土は明代からのものなんでしょうね。
平地部には長城の両脇に畑があったりして、どうやって
入るのかなと思ったら、こんな穴が開いていました。
こんな長城を貫く用水路も。
再び、タクシーに戻って、次の目的地に移動です。
車から見える風景は一面の砂漠。
そこに長城の残骸のような物見台がぽつんとあったり、
墓のような土盛が並んでいたり。
ちなみに、この女性が今回の嘉峪関での俺の足を
務めてくれたタクシーの運転手。王小姐。
携帯番号を聞いてあるので、嘉峪関に行かれる方には
紹介しますよ。中原理恵をちょっと西域風にした感じです。
こうやって、景色を眺めながら進んでいくと、
踏み切りにたどり着きました。
列車が来るのかな?と思ってみたら、来ません。
すると、おもむろにおばさんが現れて、遮断機を上げてくれました。
そうです。基本は遮断機が下がっていて、車が通る時だけ
上がるんです。完全鉄道優先。
踏み切りを過ぎたところにあった岩の塊と土の壁。
なんだか、趣があるなと写真を撮っていたら、
運転手が車を停めてあげようかと聞いてくる。
それもそのはず。これが次の目的地とつながる
万里の長城なのですから。
【長城第一墩】 入場料21元
踏み切りを過ぎたところに、再び路上にゲート。
ここが料金所です。
運転手さんが支払ってくれている間に、振り返って写真撮影。
これがさっきの物見台。
青空ですが、低い層は空気が汚れてますね・・・。
ちなみに、ここらへんに新しい鉄道の線を引こうとしている
ようなんですが、万里の長城もあるしで、トンネル工事を
しているんだそうです。
タクシーは川沿いの駐車場へ。
そこから地下谷入り口へ。
そこで待っていたのがこの渓谷。
北大河の流れです。
この河の流れにぶち当たり、この絶壁で万里の長城が途絶えます。
この向こう側に見えるのが万里の長城の終点。
斜めに張っているワイヤーで対岸に渡ることもできるみたいです。
そんな追加料金のかかることはせずに、
少し上流のポイントへ。
砂漠の坂道を下っていきます。
そこにあるのが、往時の宿営地を再現したもの。
万里の長城があるってことは、ここで
西域の辺境人と対峙して戦っていたっていうことです。
大砲だったり、見張り台が再現されています。
当時の兵隊の格好に着替えて写真を撮ることもできる
見たいです。金を取られますけど。
こんな弓矢のゲームとかも。
いやいや、万里の長城でした。
よく見ると、こんなつり橋がありました。
渡ってみることにします。
逆光ですが、万里の長城の端がよく見えます。
北大河もそれなりに水量があるようです。
周りの景色も眺めながら進んでいきます。
そして、渡り切りました。
ここから見ると、万里の長城が手に取るように見えます。
惜しむらくは、補修工事中っていうこと。
この足場が邪魔だよなぁ。
来た道を戻って、今度はその第一墩の近くまで。
こっちも、補修工事の保護板に覆われちゃっています。
隙間からのぞいたのがこの写真です。
万里の長城の西の端。終点ではありますが、
逆の考え方をすれば、西からの出発点。
その為に、天下第一墩と呼ばれる場所です。
(墩とは物見台のことです。)
続いて、万里の長城の西端の関所、嘉峪関に行ったのですが、
長くなったので、別の記事にすることにします。
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