凍 [読書記]
こんなくそ暑い時期に、Jは週中も試合をするんですね。
夏休みだからって、きついですよね。まったく。
敦煌旅行記をまとめたいとは思いますが、
まずは最近読んだ本を挟みます。
桂林の帰りから読み始め、この前の上海万博の
入場待ちの時間で読み終えました。
世界最強のクライマー」と呼ばれた山野井泰史が
妻妙子とともに登ったギャチュンガン。その生還劇を
「深夜特急」の作者、沢木耕太郎が描いたノンフィクション。
文庫化された時に、平積みになっていて、
沢木耕太郎なんて「深夜特急」しか読んでないなって、
手にしたまま積読。
もっとも深夜特急もまともに全冊読んだわけでもなく、
大沢たかおのドラマを見た印象のほうが強いわけですが。
別に登山を趣味としているわけではない俺ですが、
読むに従い、どんどん感情移入していって、
のめり込むように読みました。
次々に迫り来る、究極の選択。
俺もヨメと一緒に山を登って、こんな状況になったら
どうするだろうかなんてことも思ったりして。
まあ、ありえないんですけど。
ちょうどクライマックスを読んでいるあたりで
この前の上海万博でのネパール館訪問。
ネパール館にはこんな「世界の嶺全景」というタイトルで
ヒマラヤの写真が飾ってあって、こんな山での
出来事なんだよなという思いも身近に感じつつ。
また、今回の旅では嘉峪関あたりからは南側に青海省の
チベットの山々の見えました。
その時も山野井と妙子のことのちょっと思い出したりもして。
「深夜特急」を読んだり見たりした時は、同じような
旅をしたいと思ったりもしましたが、
さすがに、この「凍」を読んで、同じように山に
登りたいとは思わなかったですけどね。
もともと、そっち系ではないので。
でも、この本を読んで、思いを感じることが出来、
疑似体験をすることは出来たと思います。
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by kenta-ok (2010-09-18 17:40)