南京に行ってきた 2010/7/25 その2 [旅行記(中国編)]
それでは南京日帰り旅行記の第2弾です。
その1に書いた「あるところ」の話です。
そのあるところ、とは・・・、
ご想像の通り、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館、
南京大虐殺記念館です。
赴任時に、南京のお客さんも担当になるよと言われた時に、
えっ!あの南京!?とためらいを感じ、
2007年12月には60周年記念ということで、いろんな
プロパガンダを見せられて、その60周年の日に
改装オープンとなったこの記念館。
なかなか行くことがなかったんですが、この機会に
行ってきました。
【お断り】
中国、南京ではこんな展示をしているんだよということを
伝える意図で、記念館の写真を貼付してお伝えします。
一部、日本だったら展示しないようなグロい写真もありますので、
そんなものを見たくないよという方は、続きをお読みにならないことを
お勧めします。
また、個人的にいろいろ思うことはありますが、ここで、
事件の有無、規模云々について議論するつもりはありません。
やりすぎのコメントについては、こちらの判断にて
削除するかもしれませんので、ご了承ください。
外にあった石碑には「江東門叢墓地」とのこと。
死者を弔った墓地の一つが記念館の場所に選ばれたんですね。
外壁に並ぶいくつかのモニュメント。もちろん日本兵から
逃げる様子です。
悪魔来了・・・
これが場内の案内図。
左上が入り口で右奥が出口。
左の三角形の建物が展示館です。
ここに書かれている青色の線に従って進みます。
ちなみに、入場料は無料。
開館当時は10元だったらしいですが、2004年から無料。
おかげで入場者が増えているそうです。
この日も昼時にかかっていたのに、それなりの入場者でした。
中庭にあるレリーフ
大きな壁には遭難者300000人と書かれています。
いろんな国の言葉で。
その前には十字架も立っています。
そこから斜めに戻って、展示館へ。
この中に入るときに、大きな荷物を持っていると
預けさせられます。預かり料金3元です。
俺よりも大きなかばんを持っているのに持って入って
いる人もいたので、係員と目が合うかどうかが勝負です。
セキュリティーチェックの機械がありますが、無視して
進むのが賢明です。どうせ見てないし。
展示スペースは地下から始まります。
ここでまた遭難者300000人の文字。
両サイドには亡くなった人の名前。
正面には遺影。
手前のディスプレイでは、どこで誰が日本軍に殺されたかが、
延々と。
って、いけないいけない。思わず日本語の方を
読んじゃった。これじゃ、日本人だって丸わかりだね。
ということで、隣の中国語の表示もじっくりと。
やぱり、ここの記念館の展示をみて、日本人に対して
悪い印象を持って、そこにいた日本人に暴力を働いた
中国人がいたとかいないとか聞いたことがあるのでね。
ヨメとは、極力無口で、必要最小限の会話は中国語で
しようと誓いながらの入館でした。
念のため。
展示は盧溝橋事件から始まる、日中戦争全体、
日本の中国侵略のお話から。
そこから、上海占領、杭州上陸といった華東地区での
話に焦点が絞られていきます。
そこから、南京攻略を目指した上海派遣軍と第10軍の動き。
12月13日の南京落城後のことを「南京大虐殺」と
言われていますが、その進軍過程での出来事を
虐殺と捉えるのか、軍事行為と徴用と捉えるのか。
南京攻略/南京大虐殺にかかわった日本軍の将校たち。
この中に、俺と同姓の将校も一人発見。
やっぱり、日中戦争に関わった人と同じ姓だと
時々嫌な顔をされることがあるというし。
まあ、今までそんな経験ないし、歴史上でも大きく
取り上げられていないから、大丈夫なんでしょう。
そして、いよいよ南京城攻略。
南京陥落し、「南京大虐殺」がはじまります。
ここでも、被害総数は30万人以上という記載。
日本の従軍記者が、戦後初めて「南京大虐殺」の存在を
暴露したという記事。
よく使われる、川原に集まる死体の写真。
悲惨な状況を描いた絵の手前に出土した骨。
まあ、墓地ですから、骨は出てくるとは思います。
そして、どのような虐殺が行われたかの展示。
人形を使ったリアルな再現もありました。
日本兵による強姦。
ここにある写真もそれ系の本でよく見る写真です。
続いて第6部が日本軍による放火と破壊。
これについては、国民政府側の軍事機密の隠滅のための
破壊活動もあったはずだけど、そこは触れるわけは
ないよねぇ。
こんなひどかったんですよという証言の数々。
不許可写真―毎日新聞秘蔵 (1) (毎日ムック―シリーズ20世紀の記憶)
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- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
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- メディア: 大型本
南京では悲惨な状況になっていたのに、日本では情報
統制がひかれており、その実情は報じられず、
のんきな報道ばっかりしていましたよという展示。
第7部は国際安全区について。
ドイツ人ラーベを中心とする外国人によって、
設けられた難民区である国際安全区。
結局、ここも日本軍による掃蕩の対象となる。
「許すことはできても、忘れてはいけない。」
忘れなくてもいいけど、許して次のことを考えようよと
言いたくなるけどね。中国人には。
日本軍による死体焼却は証拠隠滅と捉えられています。
疫病発生を防ぐ理由があったはずだけど。
責められるべきはその前のポイントであって。
まあ、日本のやることなすことすべてけちをつける
展示となっています。
展示はまだまだ続きますが、長くなってきたので、
その2はここまで。その3に続きます。
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