ニュースの現場in上海

日本同様以上に、最近雨が続いている上海。
今日、出かけようと思っている場所があって、
どうしようかと思ったんですが、昼過ぎに
雨が上がったので、予定決行しました。

地下鉄に乗って向かった先は蓮花路。
上海国際映画祭で一度来たことのある場所です。
家を出た時は雨が止んでいて、地下鉄に乗っているときには
気がつかなかったんですが、1号線が上海南站を過ぎ、
地上に出てきたら、また雨が降ってました。

やばいと思いましたが、そんな生易しいものでは
ありませんでした。

バケツをひっくり返したような豪雨が続いているから、
駅前は完全に冠水状態。
サンダルに短パンで来たから、開き直って水溜りの
中を歩いていましたが、雨が尋常じゃない。
ショッピングセンターの中のスタバでちょっと雨宿り
してました。

あきらめて帰ろうかと思ったんですが、折角来たし、
もう濡れちゃったし、どうせなら決行だということで、
傘をさして、目的地のある東口に向かっていきました。

東口の駅前も完全に池になってましたけどね。

羅秀路を東に向かい、蓮花路の交差点を右折。
淀浦河に掛かる橋に差し掛かったところで、
目的地到着です。

今日の目的地は、このニュースの現場です。

＜13階建てマンション倒壊＞地元党幹部に調査のメス、業者6人は刑事拘留に―上海市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090729-00000020-rcdc-cn

応募殺到も中止！　中国「手抜き倒壊ビル」見学ツアー

6月末に倒壊した閔行のマンションですが、
先週後追いニュースが出ていたんですよね。
まだそのまま倒れたマンションが放置されているというので、
俺も行かなきゃというわけで、行ってみたんです。

蓮花河畔景苑

嘉和公園

橋から川沿いに見えました。
すっかり倒れているマンションが。
でも、ちょっと遠いんですよね。

蓮花南路と羅陽路の交差点がこのマンションの
所在地だということなので、そこまで行って、
更なる潜入を試みたんですが・・・。

羅陽路は塀が設けられ、ただならぬ雰囲気。
この先に潜入すれば近づけるんですが、
よく見ると立ち入り禁止を意味していそうなテープが
貼ってあるし。

あえて写真には入れていませんが、このテープの
右端にはテントがあって、数人のおじさんたちが
見張っているっぽい感じだし。
公安ではなさそうなのですが、さすがに強行突破する
勇気はなし。

雨で全身びしょ濡れになりながら、
これだけしか見れなかったら寂しいなと思いながら、
駅方面に戻ったんです。
対岸のマンションに潜入すれば見れるかなとも
思ったんですが、保安がいるからそれも断念。

線路沿いの梅隴路から違う角度で見れないかなと、
徘徊していたら、天は俺を見捨てませんでした。
突き当たりは工場になっていて、川すら見れないやと
思ったら、その左、川沿いが公園になっていたんです。

公園の高台からでも見れればいいやと思って入ったら、
川沿いに遊歩道が続いていました。
水浸しだったから気づかなかったですが、蓮花路側まで
繋がっている感じですね。

泥水につかった遊歩道をひたすら東に進むと
見えてきました。

ニュースで見たとおり、短い土台の支柱が見えています。
こんなんじゃ、15階建てのマンションは支えられないよな。

少しずつ正面まで近づきます。

遊歩道がどれだけ水に浸かっているかはこの写真を。
ちょうど真正面に当たる位置にベンチがあったんですが、
こんなに埋もれています。
絶好な撮影台になりそうですね。

って、自分もこの上に乗って撮りましたけどね。

こんな、まるで映画の世界のような話が現実に起こり、
それが官商癒着の人災であったとするならば
ホントに恐ろしいこと。倒れたのは１棟だけですが、
他の棟もどうなるか分からないし。

団体のツアーはお上の指示で中止になったようだけど、
個人的に行くのはいいんだよね。きっと。
ええ、その場合は対岸の嘉和公園がおすすめです。

嘉和公園

でも、忘れちゃいけないことは、この事故で
人が一人亡くなっているということ。
俺もあんまりはしゃいでいてばかりもいられません。

合掌

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タグ：中国 上海 閔行区 蓮花路 マンション倒壊事故現場 蓮花河畔景苑