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地図 [ノートの切れ端]

そらから地球を眺めると、そこに何も線など引かれていない。
あるのは、自然の山と川。

人間が作為的に線を引き、文字を書き入れていったものが地図。
球体にして、地球の姿を再現したのが地球儀。

人間は自らの土地として、地図に書き表す土地を広げるために
争いを繰り返してきた。それが歴史。

何を言いたいのかというと、この話です。

「台湾島」と表記の地球儀、学研が販売中止
(Yahoo!ニュース-産経新聞)

日本だと、テレビニュースでも取り上げられているらしいですね。


いろいろ思うことはありますが。

まずは、この話。「チャイナリスク」としては当たり前のこと。
去年赴任の際、引越し業者から持っていっていけないもの
リストに挙げられていたのが、「台湾を国家として扱った
本や地図の類」。旅行ガイドブックもだめだそうですね。
実際は、いろんなものに紛れ込んで、日本の地図帳とかを
持ってきてはいますが。もちろん、街中で売っている地図は
「台湾県」として、台湾が書かれています。

「一つの中国」主義なわけですから、中国のスタンスとしては、
至極当然。いくらロシアに実効支配をされていようが、
北方四島を日本の領土として、書いてあるのと同じことです。
毎朝の天気予報では、中国各地の天気予報の中で、
ご丁寧に台湾主要都市の天気と温度も教えてくれます。
大陸から台湾への直行フライトもないくせに。

その昔、日本の某携帯メーカーが中国で作った携帯で
ローミングしたときに表示される国名のところで、
台湾のことをROC(中華民国)として、製品回収騒ぎになりました。
これは中国ビジネスについて書いてある本には、たいてい
書いてある話で、その結果、そのメーカーは中国での
シェアを失いました。

もちろん、このことには中国政府の恣意も働いたかもしれませんが、
それ位、中国にとっては台湾問題はセンシティブな問題なんです。
先月の福田首相訪中の際にも、台湾独立について、「反対」なのか
「支持しない」なのかで、通訳を訂正したりしたくらいなんだけど。
「誤訳」で福田首相の顔色一変 日中首脳会談 Yahoo!ニュース-産経新聞

学研としては、イタイですね。
島国日本では、基本的に国境問題なんてないし、
北方領土だとか、竹島、尖閣はウヨクの人たちが騒いでいるだけの
軽い問題だと思っていたんでしょうか。
使い出したら、どこかに行ってしまうような紙切れ一枚の
説明で済まそうとしたことは。

日本で作った地球儀に中国がクレームしてきたのなら、
いざ知らず、中国で作っている話ですからね。
例によって、中国バッシングのネタにもなっているみたいですが、
これは中国主権の中の話ですよ。そりゃ、中国の法律を
守らないと。日本で、日本海を東海って書いた地図を印刷
しますかっていう話です。まあ、言論の自由っていう論点も
残りますが。

ネタとして、台湾海峡じゃなく、台湾島の東に国境線のある、
中国の地図も買って飾ってみようかと思っていたので、
今回の地球儀も、実物見てみたかったですね。
って、普通に中国で地球儀を買えばいいか。

以上、学生時代にオーストラリアで買った、
南が上になっている世界地図を部屋に飾っているTeddyでした。


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