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最後の夜 [シンガポール日記'04]

 朝起きるとどうも熱っぽい。昨日の鍋のせいか、それとも今週寝ていないせいか。本当はもっと寝ていたいけど、そうも言ってられない。明日でこの部屋を明け渡すので、今日は掃除の日。今まで人を泊めるたびに簡単に掃除はしていたが、掃除人を入れてやったことはなかった。それまでに散らかっている私物の整理をしなければいけない。薬を飲んで作業開始。パッキングも少し始めた。
 ところが約束の時間になっても掃除人はやって来ない。替わりにアパートの管理人がやってきて、他の部屋の掃除が押しているから1時間くらい遅れるという。外出していてもいいというので、PCを持って外出。マックとスタバで時間をつぶした。2時間ほどして部屋に戻るとちょうど作業が終わって掃除人が部屋を出て行くところだった。彼女の顔には満足感。部屋に入ると果たして、部屋はきれいに掃除機を掛けられ、床はワックスも掛けられていた。これで後任に文句を言わせまい。
 しばらくすると来客。そう、日本から出張者が来ていて午前中は上司と打ち合わせをしている。終わると俺の部屋に来ることになっていた。本当なら深夜1時のフライトまでフルアテンドしなければいけないが、彼は俺の同期。正直に体調が悪いことを明かし、免除してもらう。オーチャードのマッサージ屋を紹介し、2時間後に待ち合わせとする。その間、俺もちょっと横になる。少しは楽になった。
 オーチャード沿いにあってオープンテラスの店で一度行ってみたいと思っていたPrerougeという店で食事をした。Western Foodの店なので欧米人の姿が多い店だ。本当なら体調のいい時に酒も楽しめればよかった。会社に荷物を置いてあるというので会社によって、空港までお見送り。でも、1週間もしないうちにまた会うんだなと思いながら。


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